焚き火台、組み立てられずに諦めた夜
キャンプ場で隣のサイトを見ると、みんな楽しそうに焚き火を囲んでいる。炎を見つめながら、ゆっくりと語り合う時間が羨ましかった。
「よし、次こそは自分も」と意気込んで、見た目がかっこいい焚き火台を購入。説明書を見ても、パーツがどこに入るのかわからない。30分格闘して、汗だくになりながらようやく組み立てたと思ったら、脚が歪んでグラグラしている。
結局その日は焚き火を諦めて、テントに引きこもった。
「焚き火って、こんなに難しいものなのか…」
この失敗の原因は、自分に合わない焚き火台を選んでしまったこと。実は初心者でも扱いやすい焚き火台を選べば、誰でも安全に快適に焚き火を楽しめる。
焚き火台選びで失敗する3つのパターン
焚き火デビューで挫折する人には、共通するパターンがある。
【失敗パターン①】組み立てが複雑すぎる
パーツが10個以上あって、説明書を見ても組み立て方がわからない。キャンプ場で30分も格闘して、肝心の焚き火を楽しめなかった。
【失敗パターン②】重すぎて持ち運べない
車から降ろすだけで一苦労。5kg以上ある焚き火台を買ってしまい、設営場所まで運ぶのに疲れ果てた。ソロキャンプには全く向いていなかった。
【失敗パターン③】サイズが合わない
小さすぎて市販の薪が入らない、大きすぎて火力調整ができない。サイズ選びを間違えると、焚き火の楽しさが半減してしまう。

初心者が焚き火台を選ぶ時の3つの基準
失敗しない焚き火台選びには、3つのポイントがある。これを押さえれば、焚き火デビューは成功する。
【基準①】組み立てがシンプル(パーツ5個以下)
パーツが少ないほど、組み立てはシンプル。目安は5個以下。理想は「広げるだけ」や「差し込むだけ」のタイプ。
実際、私も初めての焚き火台選びでは「組み立てやすさ」を最優先にした。説明書を見なくても直感的に組み立てられる焚き火台なら、キャンプ場でストレスを感じることもない。
【基準②】軽量・コンパクト(2kg以下が理想)
重量は2kg以下が理想。3kg以上になると、持ち運びが苦痛になる。ソロキャンプやフェスに持っていくなら、1kg前後の超軽量タイプも検討したい。
ただし、軽量タイプは風に弱いというデメリットもある。風が強い日は、焚き火シートで固定したり、薪を大きめにしたりする工夫が必要だ。
【基準③】安定性(脚の開き方をチェック)
脚がしっかり開いて、地面に接地面積が広いタイプが安定する。軽量タイプを選ぶ場合は、風防や重しで安定性を補う必要がある。
購入前に、実物を見て脚の構造を確認できるとベスト。ネット購入の場合は、レビューで「安定性」についての評価をチェックしよう。

初心者におすすめの焚き火台5選
ここからは、実際に使って「これなら初心者でも安心」と思えた焚き火台を紹介する。価格帯別に5つ選んだので、予算と用途に合わせて選んでほしい。
1. ユニフレーム|ファイアグリル
【コスパで選ぶならコレ。初めての1台に間違いなし】
ユニフレームは、新潟県燕三条の技術を活かした日本のアウトドアブランド。その中でも「ファイアグリル」は、初心者から上級者まで幅広く支持される定番モデルだ。
私も初めての焚き火台はファイアグリルだった。7,000円という価格で、10年使える頑丈さが手に入るのは、本当にコスパがいい。
こんな人におすすめ:
・焚き火もBBQも楽しみたい人
・コスパ重視で長く使える焚き火台を探している人
・ソロ〜3人くらいのキャンプに使いたい人
基本スペック:
重量:約2.7kg
サイズ:43×43cm
価格:約6,930円〜7,500円
素材:ステンレス
実際に使ってわかったメリット:
✅ 7,000円という価格で10年以上使える耐久性
✅ 四角形なので薪が組みやすく、料理もしやすい
✅ BBQ網を乗せれば、焼肉もできる万能型
✅ パーツが少ないので、組み立てが簡単
✅ ロストル(網)を追加すれば、ダッチオーブンも使える
正直なデメリット:
❌ 重量が2.7kgあるので、徒歩キャンプには不向き
❌ 収納サイズが大きめで、バックパックには入らない
❌ 炭床が広いため、炭を多く消費する
❌ 組み立て方に少しコツがあり、初見ではわかりにくい場合がある
実際の使用シーン:
週末のファミリーキャンプで、焚き火をしながら夕食の準備。ファイアグリルに網を乗せて、野菜と肉を焼く。焼き終わったら網を外して、薪を追加して焚き火モードに。子どもたちと炎を囲んで、マシュマロを焼きながらおしゃべり。片付けも簡単で、灰を捨てて拭くだけ。
購入時の注意点:
料理をする場合は、別売りのロストル(網)やゴトクがあると便利。ただし、焚き火だけなら本体のみでOK。
▼関連記事:キャンプの醍醐味バーベキュー!「炭火 vs ガス」どっちが正解?失敗しない選び方を徹底解説
2. スノーピーク|焚火台 S / M / L
【一生モノの投資。本気でキャンプを続けるならコレ】
スノーピークは、日本を代表するアウトドアブランド。その中でも「焚火台」は、1996年の発売以来、キャンパーなら誰もが知る定番中の定番だ。
私も10年前にMサイズを購入したが、今でも現役で使っている。一度も故障したことがなく、まさに「一生モノ」だ。
こんな人におすすめ:
・長く使える焚き火台に投資したい人
・修理サポートや品質にこだわりたい人
・ファミリーやグループキャンプで使いたい人
基本スペック:
| サイズ | 重量 | 適正人数 | 価格 |
|---|---|---|---|
| S | 約3.5kg | 1〜2人 | 約11,880円 |
| M | 約5.5kg | 2〜4人 | 約17,160円 |
| L | 約5.9kg | 4〜6人 | 約21,120円 |
※2025年12月13日より、Mスターターセット(本体+炭床+ベースプレート)が33,990円→27,280円に値下げされています。
実際に使ってわかったメリット:
✅ 10年以上使える圧倒的な耐久性
✅ 重量があるため、風が強くても倒れにくい
✅ パーツ3つだけで組み立てが簡単
✅ 永久保証に近い修理サポート
✅ 中古でも高く売れる(リセールバリューが高い)
正直なデメリット:
❌ 重い(Sサイズでも3.5kg)ので、持ち運びが大変
❌ 高価(Sサイズでも11,880円)で、初期投資が大きい
❌ コンパクトではない(収納サイズが大きめ)
❌ 網やグリルブリッジは別売りで、フルセットは高額になる
実際の使用シーン:
グループキャンプで、Lサイズの焚火台を囲んで5人で焚き火。市販の薪をそのまま入れても余裕があり、火力も十分。グリルブリッジを載せて、厚切りステーキを焼く。焼き終わったらグリルブリッジを外して、焚き火モードに。炎を見つめながら、仲間と語り合う至福の時間。
サイズ選びのコツ:
ソロキャンプならS、ファミリーならMがおすすめ。ただし、焚き火メインで使うなら、人数に関わらずL sazeの方が薪が組みやすく、火力も安定する。
3. TOKYO CRAFTS|マクライト2
【超軽量で持ち運び楽々。ソロキャンプに最適】
TOKYO CRAFTSは、YouTubeで人気の「タナちゃんねる」のタナさんがプロデュースするブランド。「マクライト2」は、軽量・コンパクト・デザイン性の三拍子が揃った人気モデルだ。
私も2年前に購入したが、軽すぎて持ち運びが楽すぎる。フェスや登山キャンプにも持っていける。
こんな人におすすめ:
・ソロキャンプやツーリングで使いたい人
・軽量でコンパクトな焚き火台を探している人
・デザイン性にもこだわりたい人
基本スペック:
重量:約794g(超軽量)
収納サイズ:約W21×D40×H2.5cm(A4サイズ並み)
価格:12,980円
組み立て時間:約1分
※2025年12月16日から価格改定予定
実際に使ってわかったメリット:
✅ 重量794gで、持ち運びがとにかく楽
✅ A4サイズに収納でき、バックパックにも入る
✅ 組み立てが超簡単(1分で完成)
✅ V字火床で燃焼効率が良く、火吹き棒不要
✅ 3段階の高さ調整ゴトクで、焚き火調理も楽しめる
正直なデメリット:
❌ 軽量すぎて、風が強い日は倒れやすい
❌ 0.3mmのステンレス板なので、使用すると変形が発生する
❌ 小さめ(36×40cm)なので、ファミリーには不向き
❌ メッシュ部分は消耗品で、長期使用には交換が必要
実際の使用シーン:
バイクでソロキャンプに出発。マクライト2はバックパックに収納できるので、荷物がかさばらない。キャンプ場に到着したら、1分で組み立て完了。焚き火をしながら、ゴトクに鍋を載せてカップラーメンを作る。食後は焚き火を眺めながら、一人の時間を満喫。
購入時の注意点:
風が強い日は、焚き火シートで固定するか、風防を併用すると安心。軽量タイプならではの工夫が必要。
4. BUNDOK(バンドック)|焚火スタンド ハンディ
【2,000円台で買える。お試しに最適】
BUNDOKは、コスパの良いアウトドアブランド。その中でも「焚火スタンド ハンディ」は、メッシュ構造で燃焼効率が良く、2,000円台で買えるのが魅力だ。
こんな人におすすめ:
・とりあえず焚き火を試してみたい人
・予算を抑えたい人
・軽量でコンパクトな焚き火台を探している人
基本スペック:
重量:約1.0kg
価格:約2,680円
サイズ:41×41cm(使用時)
素材:ステンレス(メッシュ部分)
実際に使ってわかったメリット:
✅ 2,680円という激安価格
✅ 重量1kgで軽量
✅ メッシュ構造で燃焼効率が良い
✅ 丸めてコンパクトに収納できる
✅ 失敗しても諦めがつく価格
正直なデメリット:
❌ 耐久性が低め(2〜3年が目安)
❌ メッシュ部分が破れることがある
❌ 安定性がやや低く、風に弱い
❌ 長期使用には向かない(消耗品として割り切る必要がある)
実際の使用シーン:
「焚き火って本当に楽しいのかな?」と半信半疑で、BUNDOKの焚火スタンドを購入。キャンプ場で初めて焚き火に挑戦。薪に火をつけて、炎を眺めているだけで癒される。「焚き火、楽しい!」と実感。もっと焚き火をやりたくなって、次はユニフレームのファイアグリルを購入。
購入時の注意点:
メッシュ焚き火台は消耗品と割り切ること。年に3〜4回のキャンプなら、2〜3年は使える。ダメになったら、ステップアップして本格的な焚き火台を買うのもあり。
5. キャプテンスタッグ|ヘキサ ステンレス ファイアグリル M
【焚き火もBBQも。コンパクトな万能型】
キャプテンスタッグは、「鹿番長」の愛称で親しまれる日本のアウトドアブランド。「ヘキサ ステンレス ファイアグリル M」は、六角形の形状が特徴で、コンパクトながら焚き火もBBQも楽しめる万能型だ。
こんな人におすすめ:
・コンパクトで収納しやすい焚き火台を探している人
・焚き火もBBQも楽しみたい人
・ソロ〜2人くらいのキャンプに使いたい人
基本スペック:
重量:約1.8kg
サイズ:30×26.5cm(使用時)
収納サイズ:33×35×5.5cm
価格:約3,880円
実際に使ってわかったメリット:
✅ 3,880円というコスパの良さ
✅ 六角形で複数人で囲みやすい
✅ 収納サイズが薄くてコンパクト
✅ 焼き網付きで、BBQもできる
✅ ステンレス製で錆びにくい
正直なデメリット:
❌ 小さめなので、ファミリーには不向き
❌ 火床が狭く、大きな薪は入らない
❌ 脚が細めで、安定性がやや低い
❌ 組み立てに少しコツが必要
実際の使用シーン:
友人と2人でデュオキャンプ。ヘキサファイアグリルに炭を入れて、BBQを開始。焼き網の上で、肉や野菜を焼きながら、ビールで乾杯。食後は炭の上に薪を追加して、焚き火モードに。コンパクトなサイズだから、2人で囲むのにちょうどいい。
価格帯別|おすすめ焚き火台の選び方
| 予算 | おすすめモデル | 用途 |
|---|---|---|
| 2,000〜3,000円 | BUNDOK 焚火スタンド | お試し・入門機 |
| 3,000〜5,000円 | キャプテンスタッグ ヘキサ | コンパクト・デュオキャンプ |
| 6,000〜8,000円 | ユニフレーム ファイアグリル | コスパ重視・初心者の定番 |
| 10,000〜15,000円 | TOKYO CRAFTS マクライト2、スノーピーク 焚火台 S | ソロキャンプ・軽量派 |
| 20,000円以上 | スノーピーク 焚火台 M / L | ファミリー・一生モノ |
私のおすすめ:
迷ったら「ユニフレーム ファイアグリル」を選べば間違いない。コスパも良く、10年使える耐久性がある。本格的にキャンプを続けるなら「スノーピーク 焚火台 M」が最適。
初心者でも安全に焚き火を楽しむ7つのコツ
① 薪は細いものからスタート
太い薪は火がつきづらい。まずは小割り(直径3〜5cm)から始めるのがコツ。私も初心者の頃、いきなり太い薪を使って、火がつかずに苦労した。
細い薪→中くらいの薪→太い薪と、段階的に太くしていくと、火が安定する。
② 焚き火シートは必ず敷く
地面を守るだけでなく、安全に火を扱える必須アイテム。焚き火シートがないと、キャンプ場から注意されることもある。必ず持参しよう。
③ 火吹き棒はあると便利
火力の調整が圧倒的に簡単になる。私も火吹き棒を使い始めてから、焚き火が10倍楽になった。500円程度で買えるので、持っていくべき。
④ 片付けは「消火 → 灰処理 → 乾燥」
焚き火台は乾かしてから収納すると長持ちする。濡れたまま収納すると、錆びる原因になる。必ず乾燥させよう。
⑤ 軽量台は強風に注意
脚をしっかり固定し、無理に大きな薪を使わないように。軽量焚き火台は、風が強い日は倒れやすい。風防を使うのもおすすめだ。
⑥ 革手袋は必須
素手で薪を触ると、トゲが刺さる。革手袋があれば安心。私も素手で薪を触って、トゲが刺さって痛い思いをしたことがある。
⑦ 焚き火台の近くに水を用意
緊急時の消火用に、水を必ず用意しておく。万が一の時のために、バケツに水を入れて近くに置いておこう。

▼関連記事:安全第一!キャンプ用ファーストエイドキットと緊急グッズの選び方&おすすめ10選
まとめ:焚き火はキャンプの楽しさを倍増させる
焚き火は、キャンプの楽しさを倍増させる体験だ。
しかし、初心者が選びやすい焚き火台を誤ると、「重い・難しい・怖い」の三重苦になってしまう。今回紹介した5つは、軽い・簡単・扱いやすい・耐久性というポイントを満たしたモデルばかりだ。
今日からできる3つのアクション:
- まずは1台買ってみる(ユニフレーム ファイアグリルがおすすめ)
- 焚き火シート・火吹き棒・革手袋を揃える(必須アイテム)
- 次のキャンプで実際に焚き火をしてみる
もう焚き火を諦める必要はない。
安全で快適な焚き火台を選んで、焚き火デビューしよう。炎を見つめながら、仲間と語り合う時間は、何物にも代えがたい。

この記事で紹介したアイテム一覧
- ✅ ユニフレーム ファイアグリル →
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- ✅ スノーピーク 焚火台 S / M / L →
リンクリンクリンク
- ✅ TOKYO CRAFTS マクライト2 →
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- ✅ BUNDOK 焚火スタンド ハンディ →
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- ✅ キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレス ファイアグリル M →
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あなたの焚き火デビューが、安全で楽しいものになりますように。



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