「ダウン持ってくればよかった…」失敗談から学ぶ防寒の重要性
10月の野外フェス、天気予報では最高気温18℃。「ちょっと肌寒いかな」程度に思っていたら、夕方5時を過ぎた途端に急激な冷え込み。スウェット1枚の上に薄手のウインドブレーカーだけという装備で、気づけば体が震え、音楽どころじゃなくなってしまいました。
周りを見渡すと、ダウンやしっかりした中綿ジャケットを着ている人たちは普通に楽しんでいる様子。「あと5時間もこの寒さに耐えるのか…」と後悔しながら、物販エリアでフェスTシャツを買い足して重ね着するはめに。結局、寒さで集中できず、お目当てのアーティストのライブも半分くらいで退散することになりました。
秋冬フェスの失敗で多いのが、この「防寒を甘く見てしまう」こと。日中の気温だけを見て判断すると、夜の冷え込みに対応できません。特に:
- 標高の高い会場(富士山麓など)は気温差が10℃以上になることも
- 風が強い海沿いの会場では体感温度がさらに下がる
- じっと立って観るスタイルだと、動き回るキャンプより体が冷える
- 雨に濡れると一気に体温を奪われる
この記事では、秋冬フェスで「寒くて楽しめない」を防ぐための防寒ジャケット選びと、実際に使える5つのおすすめモデルを紹介します。

秋冬フェスの防寒ジャケット、何を基準に選ぶべきか
フェスの防寒で重視すべき3つのポイント
街着のコートやダウンとフェス向けジャケットは、求められる機能が違います。フェスでは以下の3点を満たすジャケットを選びましょう。
1. 防風性能
風は体温を奪う最大の要因です。気温10℃でも、風速5m/sで体感温度は5℃まで下がります。会場が屋外の場合、風を通さない生地を使ったウインドシェルや防風ダウンが必須です。薄手でも防風性があれば、重ね着で対応可能になります。
2. 保温性能
日中は18℃でも夜は8℃まで下がる―秋冬フェスのこうした温度差に対応するには、ダウンまたは化繊中綿のジャケットが安心です。特に「動かない時間」が長いフェスでは、じっと立っているだけで体がどんどん冷えていきます。アウトドアブランドの中綿ジャケットなら、軽量でも十分な保温力があります。
3. 携帯性・軽量性
昼間は暑くて脱ぎたくなることもあります。リュックにコンパクトに収納できる軽量モデルなら、持ち運びもラクで、気温に合わせて柔軟に対応できます。重たいジャケットを一日中持ち歩くのは想像以上にストレスになります。

ダウンと化繊中綿、どちらを選ぶ?
防寒ジャケットには大きく分けて「ダウン(羽毛)」と「化繊中綿」の2種類があります。
| 特徴 | ダウン | 化繊中綿 |
|---|---|---|
| 保温力 | ◎ 軽量で暖かい | ○ やや劣るが十分 |
| 濡れへの強さ | △ 濡れると保温力低下 | ◎ 濡れても保温力維持 |
| お手入れ | △ やや手間 | ◎ 洗濯機で丸洗いOK |
| 価格 | △ やや高め | ○ 比較的安い |
| こんな人向け | 乾燥した晴れの日メイン | 雨の可能性がある日 |
雨対策も知りたい方はこちら:【完全版】雨の日フェス必携グッズ10選
秋冬フェス向けおすすめ防寒ジャケット5選
ここからは、実際に秋冬フェスで使えるおすすめの防寒ジャケットを5つ紹介します。価格帯や機能が異なるので、自分のスタイルに合ったものを見つけてください。
1. THE NORTH FACE サンダージャケット【迷ったらコレ】
価格:約33,000円
重量:約400g(Mサイズ)
こんな人におすすめ
- フェスだけでなく、街でも使える万能ジャケットが欲しい
- 軽量で動きやすさを重視したい
- 信頼できる定番ブランドから選びたい
実際の使用シーン
日中は肌寒い程度(15℃前後)なら、インナーにロンTだけで快適。夕方になって気温が下がってきたら、フリースやヒートテックなどを下に追加するだけで十分対応できます。スタンドカラーで首元までしっかりガードできるので、風が強い会場でも安心です。
メリット
- ダウンと化繊中綿のハイブリッドで軽くて暖かい
- 撥水加工で小雨程度なら問題なし
- コンパクトに収納できて持ち運びやすい
- 街でもフェスでも違和感なく着られるデザイン
デメリット
- 価格が3万円超えとやや高額
- 真冬の極寒地(氷点下環境)では単体では心もとない
- 人気モデルなので他の人とかぶりやすい
2. mont-bell スペリオダウン ラウンドネックジャケット【インナーダウンの定番】
価格:14,080円(税込)
重量:約150g(Mサイズ)
こんな人におすすめ
- アウターの下に着るインナーダウンが欲しい
- とにかく軽量・コンパクト重視
- 予算1.5万円以内で高品質なダウンを探している
実際の使用シーン
レインウェアやウインドブレーカーの下に仕込むインナーとして使うのが定番。アウターの襟と干渉しない丸首デザインなので、重ね着してももたつきません。会場内では単体で着て、外に出るときはシェルを羽織るといった使い分けができます。
メリット
- 約150gと驚異的な軽さで持ち運びが楽
- 800フィルパワーの高品質ダウンで保温力は抜群
- 価格が手頃で初心者でも手を出しやすい
- スナップボタンでアウターを着てもごわつかない
デメリット
- 襟がないため首元の防寒には別途マフラーなどが必要
- 薄手なので単体では風が強い日は寒い
- ダウンなので雨に濡れると保温力が落ちる
3. Patagonia ナノパフ ジャケット【濡れに強い化繊の名作】
価格:約28,000〜35,000円
重量:約337g(Mサイズ)
こんな人におすすめ
- 雨が降る可能性のあるフェスに行く
- 洗濯機で気軽に洗いたい
- 環境配慮型の製品を選びたい
実際の使用シーン
小雨が降り出しても、濡れた状態でも保温力を維持してくれるので安心です。フェス後に泥や食べ物の汚れがついても、帰宅後に洗濯機で丸洗いできるのでお手入れが簡単。動きやすいストレッチ素材なので、混雑した会場内でも窮屈感がありません。
メリット
- プリマロフト素材で濡れても98%の保温性を維持
- 防風性が高く、風の強い日でも体温を守る
- 洗濯機で丸洗いOKでメンテナンスが楽
- リサイクル素材を使用し環境負荷が低い
デメリット
- ダウンに比べるとやや重い(約337g)
- 価格が高め
- 収納時のサイズはダウンよりかさばる
4. Columbia オムニヒート中綿ジャケット【体温反射で効率的に暖かい】
価格:15,000〜42,000円(モデルにより異なる)
※グランドトレックIIIダウンフーデッドジャケット:約25,000円前後
こんな人におすすめ
- 体温を効率的に保ちたい
- 雪や雨に強い防水性能が欲しい
- 冬キャンプや雪山でも使えるジャケットを探している
実際の使用シーン
裏地に配置された金色のアルミプリントが体から発する熱を反射して、ウェア内を効率的に温めてくれます。秋の肌寒いフェスから真冬のスキー場まで、幅広い温度帯に対応。オムニテック素材の防水透湿性能で、雨や雪の日でも安心して着用できます。
メリット
- オムニヒート技術で体温を反射し保温効率が高い
- 防水透湿性のオムニテック搭載モデルなら雨雪にも対応
- 価格帯が幅広く、予算に合わせて選べる
- 冬キャンプや雪山登山にも流用可能
デメリット
- モデルによって機能や価格差が大きい
- 防水性の高いモデルは重めになる(500〜600g)
- デザインがアウトドア寄りで街着には向かないモデルもある
冬フェスの服装全般を知りたい方はこちら:冬フェスの服装で失敗しない5つの装備力ポイント
5. ワークマン ギガパフフュージョンダウン【コスパ重視ならこれ一択】
価格:4,900円(税込)
重量:未公表(推定400〜450g)
こんな人におすすめ
- とにかく安く済ませたい
- 初めての秋冬フェスでまずはお試ししたい
- 汚れることを気にせず気軽に使いたい
実際の使用シーン
5,000円以下とは思えない保温性能で、気温5℃前後の環境でも十分暖かく過ごせます。従来モデルの2倍の中綿量で、ステッチレス構造により冷気の侵入を抑制。リペアテック素材で引き裂きに強く、混雑したフェス会場でも安心です。汚れても気にせず洗濯機で洗えます。
メリット
- 4,900円という圧倒的コスパ
- 中綿量2倍で暖かさは価格以上
- ストレッチ素材で動きやすい
- 洗濯機で丸洗いできてメンテナンスが楽
- ワークマンなので全国の店舗で試着・購入可能
デメリット
- ブランド力はないので見た目の高級感は期待できない
- 人気商品のため店舗で品切れしていることも
- ダウン比率35%と控えめで、極寒環境には不向き
- 収納サイズは大きめでコンパクト性では劣る
秋冬フェスで快適に過ごすための防寒実践テクニック
1. 「夜の気温+風」を基準にジャケットを選ぶ
フェスの気温をチェックするとき、日中の最高気温だけで判断するのは危険です。必ず「夜の最低気温」と「風速」を確認しましょう。
例:最高気温18℃、最低気温8℃、風速5m/sの予報の場合
→ 体感温度は3℃程度まで下がる可能性があります。この場合、ダウンや中綿ジャケットが必須レベルです。
2. レイヤリング(重ね着)で温度調節を自在に
秋冬フェスの防寒で重要なのは「脱ぎ着して調整できる」こと。以下のような3層構造がおすすめです。
- ベースレイヤー(肌着):速乾性のあるヒートテックやメリノウール
- ミドルレイヤー(中間着):フリースや軽量ダウン
- アウターレイヤー(上着):防風・撥水性のあるジャケット
日中暑くなったらアウターをリュックにしまい、夕方から再び羽織るという使い方ができます。
季節別のフェスコーデはこちら:フェスの服装【春夏秋】季節別コーデ完全ガイド
3. 風が強い会場では防風が何より重要
防風機能があるかないかで、体感温度は5〜10℃変わります。「ウインドブレーカー」「シェル」「防風」といったキーワードがついたジャケットを選びましょう。
海沿いの会場(RIJF、VIVA LA ROCKなど)や山間部の会場(朝霧JAMなど)は特に風が強いので注意が必要です。
4. ダウンジャケット+レインウェアの組み合わせは万能
雨の可能性があるフェスでは、軽量ダウン(インナー)+防水レインジャケット(アウター)の組み合わせが鉄板です。レインウェアが風も防いでくれるので、保温性と防水性を同時に確保できます。
レインウェア選びはこちら:フェス初心者向け!雨でも楽しめるレインウェア完全ガイド
5. コンパクトに畳めるモデルを選ぶ
日中は使わない防寒着をずっと手に持っているのは大変です。リュックに入れられる軽量・コンパクトなモデルを選ぶことで、荷物のストレスが大幅に減ります。
収納サイズの目安:
・ダウン:2Lペットボトルサイズ以下
・化繊中綿:500mlペットボトル〜1Lペットボトルサイズ
まとめ:秋冬フェスは防寒対策で楽しさが変わる
秋冬の野外フェスは、昼と夜の温度差が10℃以上になることも珍しくありません。防寒を甘く見ると、寒さで音楽に集中できず、せっかくのフェスが台無しになってしまいます。
この記事で紹介した5つのジャケットをもう一度整理すると:
- 迷ったらコレ:THE NORTH FACE サンダージャケット(33,000円)- 万能型
- 軽量重視:mont-bell スペリオダウン(14,080円)- インナーダウンの定番
- 雨対策:Patagonia ナノパフ(約30,000円)- 濡れに強い化繊
- 機能性重視:Columbia オムニヒート(15,000〜42,000円)- 体温反射で効率保温
- コスパ重視:ワークマン ギガパフ(4,900円)- 驚きの高性能
どのジャケットも、軽量・暖かい・防風という秋冬フェスに必要な条件を満たしています。あとは予算や使用シーン、デザインの好みで選んでください。
防寒対策をしっかりして、秋冬フェスを心から楽しんでください!



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