キャンプを始めようと思ってアウトドアショップに行ったものの、あまりの商品の多さに圧倒されて何も買わずに帰ってきた――そんな経験はありませんか?
初心者の頃、私は「とりあえず全部揃えなきゃ」と思い込んで、使わないギアまで買い込んでしまい、結局持て余してしまいました。テントは大きすぎて設営に苦戦し、焚き火台は初回から使わず終い。荷物は重くて移動だけで疲れ果て、肝心のキャンプを楽しむ余裕がありませんでした。
実は、キャンプを快適に楽しむために必要なギアは、思っているよりずっと少ないんです。この記事では、15年以上のキャンプ経験から「本当に最初に揃えるべきギア」だけを厳選してご紹介します。

初心者がやりがちな「ギア選びの3大失敗」
失敗1:「念のため」で買いすぎる
「あれも必要かも、これも必要かも」と考えて、結局使わないギアを大量に購入してしまうパターン。特に初回は、何が必要かわからないため、店員さんのおすすめを全て買ってしまいがちです。
失敗2:価格だけで選んで後悔する
安さに惹かれて購入したものの、使い勝手が悪かったり、すぐに壊れてしまったりして、結局買い直すはめに。特に寝袋とマットは、ケチると夜中に寒くて眠れないという最悪の事態になります。
失敗3:重すぎるギアで移動が地獄に
「大は小を兼ねる」と大型のギアを選んだ結果、車への積み込みや設営で体力を消耗。キャンプ場に着いた時点で疲れ果ててしまいます。
解決策:まず揃えるべきは「4つのカテゴリ」だけ
キャンプで絶対に必要な基本動作は「寝る」「照らす」「食べる」「片付ける」の4つ。これに対応するギアさえあれば、初めてのキャンプは十分に楽しめます。
優先順位の考え方:
- 最優先:睡眠セット(寝袋・マット)→ 寝られないと次の日が地獄
- 必須:照明(LEDランタン)→ 夜は真っ暗で何もできない
- あると便利:調理器具(シングルバーナー)→ お湯が沸かせれば十分
- 後回しOK:焚き火台 → 初回は無理にやらなくてもいい

カテゴリ別:失敗しないギアの選び方
【最優先】快眠セット:寝袋 & マット
なぜ最優先?
睡眠の質がキャンプの満足度を決めます。寒くて眠れなかった夜は、翌日の活動に影響するだけでなく、「もうキャンプには行きたくない」と思ってしまうほどのダメージに。
選び方のポイント:
- 快適使用温度を確認:春〜秋なら5〜10℃程度が目安
- 化繊かダウンか:初心者はメンテナンス簡単な化繊がおすすめ
- マットは必須:地面からの冷気を遮断し、寝心地も改善
- 収納サイズもチェック:車移動なら多少大きくてもOK
こんな人におすすめの選び方:
- 車でキャンプに行く人:多少重くても快適性重視で化繊の封筒型
- バイクや徒歩の人:軽量コンパクトなダウンのマミー型
- とにかく安く始めたい人:化繊の封筒型で予算5,000円〜
よくある失敗と対策:
- ❌「夏用で十分」→春秋の夜は想像以上に冷える。3シーズン対応を選ぶべし
- ❌「マット無しでも大丈夫」→地面の凸凹と冷気で全く眠れない
- ❌「安い寝袋で我慢」→寒さで夜中に何度も目が覚める
参考商品例(2025年12月時点):
- コスパ重視:キャプテンスタッグ フォルノ スリーピングバッグ(約3,000円〜)- 化繊封筒型、快適温度10℃、洗濯機OK。ただし収納サイズは大きめ
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- 軽量重視:モンベル ダウンハガー 650 #3(約20,000円〜)- ダウンマミー型、快適温度6℃、1kg以下。価格は高いが長く使える
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- バランス型:ナンガ オーロラライト 350DX(約30,000円〜)- 防水ダウン、快適温度0℃、永久保証付き。冬以外オールシーズン使える
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マットは厚さ重視:
- エアマット:軽量で寝心地最高だが、穴が開くリスクあり
- ウレタンマット:安価で壊れにくいが、かさばる
- インフレータブルマット:両方のいいとこ取り、初心者に最適
関連記事:【決定版】フェス&キャンプで「最高の眠り」を実現!テント・寝袋・マットの選び方とおすすめ10選

【必須】照明:LEDランタン
なぜ必須?
キャンプ場の夜は想像以上に真っ暗です。手元が見えないと食事も片付けもできません。トイレに行くのも一苦労。
選び方のポイント:
- 明るさ:メイン用なら1,000ルーメン以上、サブ用なら200〜300ルーメン
- 給電方式:充電式が経済的、電池式は予備が必要
- 連続点灯時間:最低でも8時間以上
- 防水性能:IPX4以上なら雨でも安心
こんな人におすすめ:
- ソロキャンプ:300〜500ルーメンの小型1台でOK
- ファミリーキャンプ:1,000ルーメンのメイン+サブ各1台
- 防災用も兼ねたい:電池式で長時間点灯モデル
よくある失敗と対策:
- ❌「スマホのライトで十分」→バッテリーがすぐ切れて困る
- ❌「暗めで雰囲気重視」→料理や片付けで手元が見えない
- ❌「1台だけ持っていく」→トイレに行く時に困る(最低2台推奨)
参考商品例(2025年12月時点):
- コスパ最強:ジェントス EX-136S(約2,500円)- 1,000ルーメン、電池式、72時間点灯。ただし電池代がかさむ
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- 高機能:ルーメナー2(約8,000円)- 1,500ルーメン、充電式、モバイルバッテリー機能付き、調光・調色可能
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- 軽量:コールマン バッテリーガードLED ランタン(約3,000円)- 400ルーメン、電池式、長期保管でも液漏れ防止機能
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関連記事:【2025年最新】夜キャンプに最適なLEDランタン5選|暗闇でも安心して楽しめる失敗しない選び方

【あると便利】調理:シングルバーナー
なぜあると便利?
お湯さえ沸かせれば、カップ麺やコーヒー、レトルト食品が食べられます。焚き火より簡単で、風の影響も受けにくい。
選び方のポイント:
- 燃料:CB缶(カセットボンベ)が入手しやすく初心者向き
- 形状:一体型がコンパクト、分離型が安定
- 火力:2,500kcal/h以上なら調理も十分可能
- 点火方式:圧電点火ならライター不要
こんな人におすすめ:
- お湯を沸かすだけ:軽量コンパクトな一体型CB缶
- 簡単な調理もしたい:安定性の高い分離型
- 冬キャンプもする予定:寒冷地対応のOD缶タイプ
よくある失敗と対策:
- ❌「OD缶の方が本格的」→入手場所が限られ、価格も高い。CB缶で十分
- ❌「風防無しで使う」→風で火が消える。100均の風防でOK
- ❌「大きな鍋を乗せる」→一体型は不安定。分離型を選ぶべき
参考商品例(2025年12月時点):
- 定番:イワタニ ジュニアコンパクトバーナー(約4,000円)- CB缶、軽量274g、圧電点火。ただしゴトクが小さめ
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- 安定性:SOTO レギュレーターストーブ ST-310(約7,000円)- CB缶、マイクロレギュレーター搭載で寒さに強い、4本ゴトクで安定。点火レバーが小さく使いにくいとの声も
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- コスパ:キャプテンスタッグ シングルバーナー(約4,500円)- CB缶、4本ゴトク、圧電点火。安価だが作りはやや簡素
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関連記事:【初心者必見】アウトドアの始め方完全ガイド!必要な装備からおすすめアクティビティまで徹底解説

【後回しOK】焚き火台
初回は無理に買わなくてもOK
焚き火は確かに魅力的ですが、火起こしや後片付けなど、初心者にはハードルが高め。まずは基本のキャンプに慣れてから挑戦しても遅くありません。
もし買うなら:
- 組み立て簡単なモデル
- ソロなら軽量コンパクトタイプ
- 薪の価格もチェック(1束500〜800円程度)
- 火消し壺や革手袋も必要
参考商品例(買うなら):
- 超軽量:ピコグリル 398(約10,000円)- 重量365g、組立簡単。ただし模倣品注意
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- 定番:スノーピーク 焚火台M(約15,000円)- 堅牢、一生モノ。ただし重い(3.5kg)
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- コスパ:キャプテンスタッグ ヘキサステンレスファイアグリル(約3,000円)- 安価で丈夫。ただしサイズ大きめ
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関連記事:【2025年最新】キャンプ初心者向け焚き火台おすすめ5選|失敗しない焚き火デビューのための完全ガイド
【意外と重要】整理・収納
なぜ重要?
ギアが散らかっていると、必要な物がすぐに見つからず、設営も撤収も時間がかかります。整理されていれば、キャンプがぐっと快適に。
最低限必要なもの:
- ギアバッグ(大):テントや寝袋をまとめる
- コンテナボックス(中):調理器具や食材
- 小物入れ(小):ライターや着火剤などの細かいもの
選び方のコツ:
- 透明or半透明なら中身が見える
- 積み重ねできるタイプが便利
- 防水性があれば突然の雨でも安心
参考商品例:
- 無印良品 頑丈収納ボックス(約1,500円〜)- 安価で丈夫、椅子代わりにもなる
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- トラスコ トランクカーゴ(約3,000円〜)- アウトドアの定番、サイズ豊富
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- 100均のプラスチックケース – 小物整理に最適
実践:最初のキャンプを成功させる5つのコツ
1. デイキャンプで「予行演習」する
いきなり泊まりではなく、日帰りキャンプで道具の使い方を確認。設営や撤収の練習にもなります。
2. オートキャンプ場を選ぶ
車を横付けできるサイトなら、荷物の運搬が楽。設備も整っているので初心者に最適。
3. チェックリストを作る
忘れ物防止に必須。スマホのメモアプリで管理すると便利です。
4. 天気予報を必ずチェック
雨の中での初キャンプは挫折のもと。晴れの日を選びましょう。
5. 時間に余裕を持つ
設営には思った以上に時間がかかります。日没2時間前には現地到着を目指して。
予算別:必要最低限セットの組み合わせ例
【予算1万円コース】とにかく安く始めたい
- 寝袋(化繊封筒型):3,000円
- ウレタンマット:2,000円
- LEDランタン(電池式):2,500円
- シングルバーナー:2,500円
- 合計:約10,000円
デメリット:収納サイズが大きい、寒さに弱い、長期使用に不向き
【予算3万円コース】バランス重視
- 寝袋(化繊マミー型):8,000円
- インフレータブルマット:5,000円
- LEDランタン(充電式):8,000円
- シングルバーナー:7,000円
- 収納ボックス:2,000円
- 合計:約30,000円
おすすめ:コスパと性能のバランスが良い。これから長く続けるなら最適
【予算5万円以上コース】長く使える良いものを
- 寝袋(ダウンマミー型):25,000円
- エアマット:10,000円
- LEDランタン(高機能):10,000円
- シングルバーナー:8,000円
- 焚き火台+付属品:15,000円
- 収納用品:5,000円
- 合計:約70,000円
メリット:一生モノ級のギアで快適度最高。買い替え不要
よくある質問
Q1:テントは必要ないの?
この記事では「最低限のギア」に絞っているため省略しましたが、宿泊キャンプならもちろん必要です。ただし、最初はバンガローやコテージ泊という選択肢もあります。
Q2:焚き火台は本当に後回しでいい?
はい。初回は設営や料理に集中し、キャンプの基本を身につけることを優先しましょう。焚き火は2回目以降でも十分楽しめます。
Q3:全部レンタルじゃダメ?
1回だけなら全然OK。ただし、2〜3回行くなら購入した方が安く済みます。レンタルで試してから購入を検討するのも賢い選択です。
Q4:100均グッズは使える?
小物類(着火剤、ゴミ袋、収納ケースなど)は100均でも十分。ただし、寝袋やバーナーなど安全に関わるものは専門品を選びましょう。
Q5:中古品はアリ?
寝袋やマットは衛生面から新品推奨。焚き火台やランタンなど、洗浄できるものなら中古でもOK。ただし、ガス器具は安全のため新品を。
まとめ:「最低限」から始めて、少しずつ揃えよう
キャンプを始めるために必要なギアは、思っているより少なくて済みます。
本当に最初に必要なのはこの4つだけ:
- 寝袋 & マット(最優先)
- LEDランタン(必須)
- シングルバーナー(あると便利)
- 収納用品(快適度アップ)
焚き火台や高価なギアは、キャンプに慣れてから追加していけば十分です。
大切なのは「道具を揃えること」ではなく「キャンプを楽しむこと」。最低限のギアでも、自然の中で過ごす時間は格別です。まずは身軽にスタートして、自分のスタイルに合わせて少しずつギアを増やしていきましょう。
準備が整ったら、次は実際にキャンプに出かける番です。この記事が、あなたの楽しいキャンプライフの第一歩になれば幸いです!



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