「キャンプフェス、めちゃくちゃ楽しそう……でも泊まりでしょ? 正直、不安しかない」
その気持ち、痛いほどわかります。僕自身、初めてキャンプフェスに参加したとき、「寒くて眠れない」「地面が硬すぎて腰が痛い」「荷物多すぎて会場で詰んだ」という三重苦を味わいました。
キャンプフェスは、準備不足だと本当に地獄です。逆に言えば、「フェス選び」と「準備」さえ間違えなければ、最高の体験になる。これは断言できます。
この記事では、2026年に開催されるキャンプフェスの中から「初心者でも失敗しにくいフェス」だけを厳選して紹介します。「行けそう」ではなく「失敗しにくい」で選ぶ。これがキャンプフェスデビューを成功させる鉄則です。

2026年キャンプイン可能なフェス|初心者向け6選
キャンプフェスは全国各地で開催されていますが、正直なところ「初心者向き」と「経験者向き」があります。会場の設備、気候条件、アクセスのしやすさ——これらを総合的に判断して、初めてのキャンプフェスにおすすめできるものだけをピックアップしました。
GO OUT JAMBOREE 2026【静岡県・ふもとっぱら】
開催時期:2026年4月10日(金)〜12日(日)
初心者おすすめ度:★★★★★
地面の特徴:広大な芝生サイト。フラットで水はけも良好
夜の冷え込み:4月の富士山麓は夜間5℃前後まで冷え込むことも。防寒対策は必須
アクセス:車が基本。東名・新東名から約40分。駐車場完備で荷物の積み下ろしがラク
レンタル・売店:キャンプギアのレンタルあり。フェス飯も充実
初心者が気をつけるポイント:
「キャンプ好きのためのフェス」という位置づけなので、キャンプそのものを楽しむ雰囲気が強いのが特徴。音楽だけでなく、アウトドアブランドの出店やワークショップも充実しています。
注意点は朝晩の冷え込み。4月とはいえ富士山麓は標高が高く、日中と夜間の気温差が10℃以上になることも。寝袋は快適温度0℃以下対応のものを用意してください。
関連記事:GO OUT JAMBOREE 2026 最新情報まとめ|初心者でも安心の完全キャンプフェスガイド
FUJI & SUN ’26【静岡県・富士山こどもの国】
開催時期:2026年6月6日(土)〜7日(日)
初心者おすすめ度:★★★★★
地面の特徴:整備された芝生。フリーサイトのほか、区画サイトやパオ泊も選べる
夜の冷え込み:6月上旬は比較的穏やか。15℃前後。ただし雨天時は冷える
アクセス:車推奨。新富士ICから約30分。駐車場からキャンプサイトまでキャリーカートで移動可能
レンタル・売店:「手ぶらでキャンプDXセット」あり。テント設営済みプランも
初心者が気をつけるポイント:
初心者・ファミリーに圧倒的におすすめのフェスです。「富士山と学び、富士山と生きる」をコンセプトに、音楽だけでなくアクティビティやワークショップも充実。小学生以下は入場無料という太っ腹さ。
キャンプサイトは複数タイプから選べます。場所取りが苦手なら「ファミリー区画キャンプサイト」、車の近くがいいなら「オートキャンプサイト」、設営が不安なら「パオ泊」や「手ぶらキャンプDX」。自分のスキルに合わせて選べるのが初心者に優しいポイント。
会場はコンパクトで、メインステージからサブステージまで歩いて10〜15分程度。広すぎず迷いにくいのも◎。
ACO CHiLL CAMP 2026【静岡県・御殿場】
開催時期:2026年5月16日(土)〜17日(日)
初心者おすすめ度:★★★★★
地面の特徴:富士山樹空の森の芝生エリア。整備された公園施設内
夜の冷え込み:5月中旬は過ごしやすい。10〜15℃程度
アクセス:車が便利。御殿場ICから約20分。JR御殿場駅からバスもあり
レンタル・売店:「手ぶらキャンプサイト券」でテント・マット・ライト付き
初心者が気をつけるポイント:
BRAHMANのTOSHI-LOWが主催する「New Acoustic Camp」のスピンアウト企画。ファミリー参加率が非常に高いフェスで、「子どもに人気のあるアーティスト」や「親子で参加できるワークショップ」が充実しています。
2026年の出演アーティストはOAU、HY、ORANGE RANGE、MONKEY MAJIK、水曜日のカンパネラなど。中学生以下は保護者同伴で入場無料。
「手ぶらキャンプサイト券」を購入すれば、4人用テント・マット・ライトがセットで準備されています。キャンプ道具を持っていない人でも参加しやすい設計。BBQガーデンもあるので、食材の準備も不要にできます。
ARABAKI ROCK FEST.26【宮城県・みちのく公園】
開催時期:2026年4月25日(土)〜26日(日)
初心者おすすめ度:★★★★☆
地面の特徴:エコキャンプみちのく。芝生サイトだが、場所によっては傾斜あり
夜の冷え込み:4月下旬でも東北は冷える。5℃以下になることも珍しくない
アクセス:仙台駅からシャトルバスあり。車の場合は仙台南ICから約30分
レンタル・売店:一部レンタルあり。売店・飲食充実
初心者が気をつけるポイント:
東北最大級のロックフェス。音楽の質・ラインナップの豪華さは折り紙付き。ただし、初心者にとっての難点は「寒さ」です。
4月下旬とはいえ、宮城県の山間部は冷え込みます。冬キャンプ装備に近いレベルの防寒対策が必要。「春だから大丈夫でしょ」と軽装で行くと、夜中に凍えて眠れなくなります。
逆に言えば、防寒対策さえしっかりすれば、フェスとしての満足度は非常に高い。仙台からのアクセスも良く、シャトルバスが出ているので車がなくても参加しやすい点は◎。
関連記事:ARABAKI ROCK FEST.26の準備完全ガイド|寒さ対策・持ち物・キャンプの注意点
FUJI ROCK FESTIVAL’26【新潟県・苗場スキー場】
開催時期:2026年7月24日(金)〜26日(日)
初心者おすすめ度:★★★☆☆
地面の特徴:キャンプサイトは砂利混じりの土。傾斜がある場所も多い
夜の冷え込み:7月でも山間部は冷える。15℃前後。雨天時はさらに体感温度低下
アクセス:越後湯沢駅からシャトルバス約40分。車は事前に駐車券購入必須
レンタル・売店:キャンプ用品レンタルあり。場内の飲食・売店は超充実
初心者が気をつけるポイント:
日本最大級の野外音楽フェス。「一度は行ってみたい」と憧れる人も多いでしょう。ただ、正直に言うと初心者にはややハードルが高いフェスです。
理由は3つ。①会場が広大で歩く距離が長い ②天候が変わりやすく、雨対策が必須 ③3日間通しの体力勝負。
とはいえ、運営の完成度は圧倒的。場内の案内、飲食の充実度、トイレの清潔さ——すべてが高水準。「いつかはフジロック」という目標を持ちつつ、まずは他のフェスで経験を積むのがおすすめです。
どうしても2026年に行きたいなら、1日券から参加して様子を見るのも手。キャンプせずに越後湯沢の宿泊施設を利用する選択肢もあります。
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2026 in EZO【北海道・石狩】
開催時期:2026年8月14日(金)〜15日(土)
初心者おすすめ度:★★★☆☆
地面の特徴:石狩湾新港の野外特設会場。砂地〜土
夜の冷え込み:8月でも北海道の夜は涼しい。15〜18℃程度
アクセス:札幌駅からシャトルバス運行。飛行機+バスでのアクセスが一般的
レンタル・売店:キャンプ用品レンタルあり
初心者が気をつけるポイント:
「オールナイトで朝日を見る」というコンセプトの北海道最大級フェス。朝日が昇る瞬間の感動は、他のフェスでは味わえない特別なもの。
ただし、初心者にとってのハードルは「距離」と「オールナイト」。北海道への移動コスト・時間がかかる点、そして深夜まで続くプログラムに対応できる体力が必要です。
8月とはいえ北海道の夜は本州より涼しいので、長袖・パーカーは必須。日中との気温差で体調を崩す人も多いので注意してください。

初心者向け「最低限これだけは必要」持ち物リスト
「何を持っていけばいいかわからない」という人のために、絶対に妥協してはいけない3アイテムを解説します。
テント|「安さ」で選ぶと地獄を見る
テントは「雨風をしのぐ家」です。フェス会場で雨に降られて浸水したテントの悲惨さは、経験しないとわからない。
初心者がやりがちな失敗は「Amazonで一番安いテントを買う」こと。3,000円のテントは、晴れた日の公園でピクニックするには十分ですが、フェスの環境には耐えられないことが多い。
最低でも以下のスペックを確認してください。
- 耐水圧:1,500mm以上(できれば2,000mm以上)
- フライシート付き(雨・結露対策)
- ペグ・ロープがしっかりしている
関連記事:キャンプ初心者向けテントの選び方
寝袋|「快適温度」の罠に注意
寝袋選びで最も重要なのは「対応温度」。ここで多くの初心者が引っかかる罠があります。
寝袋には「快適温度」と「限界温度(下限温度)」が記載されています。「限界温度0℃」と書いてあっても、それは「0℃でギリギリ死なない」という意味であって、「0℃で快適に眠れる」という意味ではありません。
実際に快適に眠れるのは「快適温度」の方。フェス当日の予想最低気温より5℃以上余裕を持った「快適温度」の寝袋を選んでください。
関連記事:キャンプ初心者向け寝袋の選び方
関連記事:冬キャンプで寒くて眠れなかった体験談|失敗から学ぶ寝袋選びの重要性
マット|これがないと腰が死ぬ
「テントと寝袋があればなんとかなる」と思っていませんか? マットを忘れると、翌朝まともに動けなくなります。
フェス会場の地面は、見た目より硬い。芝生サイトでも、下は土。一晩中その上で寝ると、腰と背中に直接ダメージが来ます。
また、マットには「断熱」の役割もあります。地面からの冷気は想像以上。寝袋だけでは地面からの冷えを防げません。
エアマット、インフレーターマット、クローズドセルマット——種類はいろいろありますが、最低でも厚さ3cm以上のものを用意してください。
関連記事:冬キャンプで役立つマットの選び方
キャンプフェスで失敗しがちなパターン5選
15年以上フェスに参加してきた経験から、「これは本当によく見る失敗」をまとめました。自分が当てはまっていないか、チェックしてみてください。
①安いテントで夜寒い・雨漏りする
前述の通り。格安テントは「晴れた日の日帰り用」と割り切ってください。フェスは天候が読めないので、「最悪の天気でも大丈夫」なテントを選ぶべき。
②マットなしで地面の硬さに泣く
「荷物を減らしたい」とマットを省略する人がいますが、翌日のパフォーマンスに直結します。フェス2日目、腰が痛くてライブどころじゃない……という事態は避けたい。
③「春だから」「夏だから」と防寒を舐める
山間部のフェス会場は、平地の感覚とまったく違います。日中25℃でも、夜は10℃以下になることも。「念のため」の防寒着を必ず持っていってください。
④荷物を詰めすぎて移動で詰む
キャンプフェスは「フェス」であって「キャンプ大会」ではありません。あれもこれもと詰め込むと、駐車場からキャンプサイトまでの移動で体力を使い果たすことに。
特に初心者は「不安だから多めに」となりがちですが、本当に必要なものだけに絞る勇気を持ってください。
関連記事:フェス初心者向け荷物軽量化テク
⑤ペグ打ちの練習をせずに本番を迎える
テントを買ったら、必ず一度は設営練習をしてください。フェス会場で初めてテントを広げて、説明書と格闘している人を何度も見てきました。
暗くなってから設営するはめになると、さらに難易度が上がります。自宅の駐車場や公園で、最低1回は練習しておくこと。
まとめ|キャンプフェスは「フェス選び×準備」で9割決まる
キャンプフェスの成功は、当日の運ではなく、事前の選択と準備で決まります。
初心者が意識すべきは、「行けそうなフェス」ではなく「失敗しにくいフェス」を選ぶこと。設備が整っている、気候が穏やか、レンタルが充実している——そういったフェスからスタートして、徐々にレベルアップしていくのが賢いやり方です。
2026年のおすすめは、FUJI & SUNかACO CHiLL CAMP。どちらもファミリー向けで設備が充実しており、手ぶらキャンプのオプションもあります。「道具を揃えるのが不安」「いきなり全部自分でやるのは怖い」という人には最適。
キャンプ経験がある程度ある人なら、GO OUT JAMBOREEもおすすめ。「キャンプ好きのためのフェス」という空気感が心地よく、アウトドアブランドの最新ギアもチェックできます。
「いつかはフジロック」という目標を持ちつつ、まずは成功体験を積むところから始めてみてください。



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