キッチンに眠る「期限切れの非常食」を卒業しよう
正直に言います。あなたの家のどこかに、賞味期限が切れた非常食、ありませんか?
「もしものために」と思って買った缶詰やレトルト。気づけば奥の棚で2年、3年と眠り続け、ある日ふと目にした日付に愕然とする——。私も何度、その罪悪感を味わったかわかりません。
でも、キャンプ好きのあなたなら、この悲劇を「楽しみながら」終わらせる方法があります。
それが「ローリングストック」という考え方。備蓄食を「非常用」と「日常用」に分けず、普段から食べて、食べた分だけ買い足す——ただそれだけ。
しかもキャンプで使う食材なら、このサイクルが自然に回ります。次の週末のキャンプが、そのまま「防災訓練」になる。こんな合理的で美味しい備えは他にありません。
💡 編集部より
「備蓄」と聞くと構えてしまいますが、要は「キャンプの買い出しを、ちょっと多めにするだけ」。この記事を読み終わる頃には、次の買い物リストが変わっているはずです。

なぜ「キャンプ飯」が最強の防災食なのか?
防災食というと、どこか「我慢して食べるもの」というイメージがありませんか?でも、キャンプで愛用している食材を備蓄に回せば、その印象は180度変わります。
理由1:災害時も「いつもの味」で心が落ち着く
非常時に最も大切なのは、実は「心の安定」です。
見慣れない銀色のパウチを開けて、初めて食べる味に戸惑う——そんな状況は、ただでさえ不安な災害時にはストレスでしかありません。
一方、キャンプで何度も食べている「あの味」なら話は別。缶を開けた瞬間の香り、お湯を注いだときの湯気。その一つひとつが「大丈夫、いつもと同じだ」という安心感を運んできてくれます。
特に小さなお子さんがいる家庭では、この「食べ慣れている」という安心感が、何よりの備えになります。
理由2:キャンプギアとの相性が抜群
キャンプ好きなら、すでに「電気がなくても調理できる環境」が揃っているはず。
ポータブル電源、電気ケトル、シングルバーナー、クッカー——これらは全て、災害時にそのまま活躍する「防災ギア」でもあります。
つまり、キャンプで使っている食材+キャンプで使っているギア=そのまま防災セット。新しく何かを買い揃える必要はありません。すでにあなたは、最高の備えを持っているのです。
💡 プロのコツ
ポータブル電源+電気ケトルの組み合わせは、停電時の「温かい食事」を確保する最強コンビ。お湯さえ沸かせれば、アルファ米もフリーズドライスープも、カップ麺だって作れます。キャンプで「ケトルだけ調理」を一度試しておくと、いざという時の自信になりますよ。
【厳選】キャンプで食べて、日常で備える。外さない「2wayフード」
ここからは、「キャンプでも食べたい!」と思える美味しさと長期保存を両立した、編集部おすすめの食材をご紹介します。
選定基準はシンプル。「防災用だから仕方ない」ではなく、「これ、普通に美味しいから買ってる」と言えるものだけを厳選しました。
缶詰の王様:国分「缶つま」シリーズ
キャンプの夜、焚き火を眺めながら缶を開ける——その瞬間を最高にしてくれるのが「缶つま」です。
広島県産かき燻製油漬けは、缶を開けた瞬間にスモーキーな香りが立ち上り、ふっくらとした牡蠣の身を口に含むと、燻製の深い風味と牡蠣の旨みが広がります。お酒のアテにはもちろん、パスタに和えても絶品。
赤鶏さつま炭火焼は、炭火で焼いた地鶏の香ばしさがそのまま閉じ込められた一品。噛むほどに肉の旨みが溢れ出し、冷たいビールとの相性は言うまでもありません。
賞味期限は約3年。「おつまみ」と「非常食」を兼ねる、まさに2wayの缶詰です。
驚きの美味しさ:IZAMESHI(イザメシ)
「え、これ非常食なの?」——初めてイザメシを食べた人は、必ずこう言います。
煮込みハンバーグは、デミグラスソースがたっぷり絡んだ本格的な味わい。常温でそのまま食べられるのに、レストランで出てきても違和感がないクオリティです。
そしてイザメシの魅力は、味だけではありません。シンプルで洗練されたパッケージデザインは、キッチンの棚に並べておいても違和感がない。むしろインテリアの一部になります。
「見えるところに置けるから、期限を忘れない」——これ、ローリングストックを続ける上で意外と大事なポイントなんです。
お湯だけで完成:尾西食品のアルファ米
キャンプの朝、テントから這い出して、ケトルでお湯を沸かし、袋に注いで15分待つ。その間にコーヒーを淹れて、目が覚めた頃にはふっくらご飯の出来上がり——。
尾西食品のアルファ米は、この「お湯を注ぐだけ」という手軽さが最大の武器。しかも水でも戻せる(約60分)ので、本当の非常時にも対応できます。
五目ごはんは具材の味がしっかり染みて、これだけで満足感のある一食に。わかめごはんはシンプルながら飽きのこない味で、子どもにも人気です。
賞味期限は驚きの5年。まとめ買いして、キャンプごとに1〜2袋消費すれば、自然にストックが回ります。
番外編:サタケ「マジックパスタ」
ご飯だけじゃ物足りない、という方に。
マジックパスタは、お湯を注いで3分でアルデンテのパスタが完成する魔法のような一品。カルボナーラはクリーミーで濃厚、ペペロンチーノはピリッとした刺激がクセになります。
軽量コンパクトなので、ソロキャンプや登山のお供にも最適です。
💡 選び方のポイント
「試食してから買う」がローリングストック成功の秘訣。まずは1〜2個だけ買って、次のキャンプで食べてみてください。口に合うものだけを備蓄すれば、「食べたくない非常食」は二度と生まれません。
失敗しない!ローリングストックを回す「3つのルール」
商品を揃えただけでは、また同じ失敗を繰り返してしまいます。大切なのは「仕組み化」。以下の3つのルールを取り入れれば、意識しなくても自然にストックが回り始めます。
ルール1:「多めに買って、古い順に食べる」を習慣にする
ローリングストックの基本は至ってシンプル。
普段使う量+αを買って、古いものから使い、減ったら買い足す。
例えば缶つまを2缶買う習慣があるなら、4缶買って棚の奥に入れ、手前の古い2缶から使う。そしてキャンプから帰ったら、使った分だけ補充する。
この「後入れ先出し」を意識するだけで、賞味期限切れは劇的に減ります。
ルール2:キャンプの「定番メニュー」に組み込む
ローリングストックを続けるコツは、「消費するタイミング」を固定することです。
おすすめは、キャンプの定番メニューに備蓄食を組み込んでしまうこと。
- 初日の夜:缶つまで乾杯
- 2日目の朝:アルファ米+フリーズドライ味噌汁
- 撤収日の昼:マジックパスタでサクッと済ませる
こうして「キャンプに行けば必ず食べる」状態を作れば、備蓄は自然に回転します。
ルール3:「ポタ電+ケトル調理」を一度は試しておく
災害時にいきなり新しい調理法を試すのはストレスです。だからこそ、キャンプという「安全な非日常」で予行演習を。
ルール:ガスを使わず、電気ケトルのお湯だけで一食作ってみる。
アルファ米、フリーズドライスープ、お湯で温める缶詰——この3つが揃えば、立派な食事になります。一度体験しておけば、いざという時に「あ、あの時と同じだ」と落ち着いて対応できます。

最小構成で彩る「もしもの食卓」
最後に、「これだけあれば、停電でも温かいご飯が食べられる」という最小構成をご紹介します。
必要なもの
- ポータブル電源(500Wh以上推奨)
- 電気ケトル(消費電力1000W以下のもの)
- アルファ米・フリーズドライ食品(3日分×人数)
- 缶詰・レトルト(温めて食べるおかず用)
- 水(1人1日3L目安)
この構成なら、電気が止まっても温かいご飯・温かいスープ・おかずという「普通の食事」が可能です。
キャンプで培った「不便を楽しむ力」は、家族を守る力にもなる。そう思うと、毎回のキャンプが少しだけ誇らしくなりませんか?
💡 ワンポイント
ポータブル電源は「キャンプのため」に買うと高く感じますが、「防災のため」と考えれば必要な投資。しかも両方に使えるなら、むしろお得です。容量は最低500Wh、できれば1000Whあると、スマホ充電や照明にも余裕を持って対応できます。
まとめ:備えは、最高の「遊び」になる
「防災のために我慢する」という時代は、もう終わりました。
美味しいから食べる。食べるから補充する。補充するから、いざという時に困らない。
このシンプルなサイクルを、キャンプという「楽しみ」の中で回していく——それがローリングストックの本質です。
次にスーパーやAmazonで買い物をするとき、いつもより缶詰を2つ多くカートに入れてみてください。次のキャンプで1つ食べて、1つは棚に残す。
それだけで、あなたのローリングストックは始まります。
備えることは、未来の自分と家族への「おすそ分け」。
そしてそれが美味しいものなら、なおさら素敵じゃないですか。
次のキャンプの買い出しが、きっと少しだけ楽しくなるはずです。
この記事で紹介した商品まとめ
- 国分「缶つま」シリーズ
- IZAMESHI(イザメシ)各種
- 尾西食品 アルファ米セット
- サタケ マジックパスタ



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